いつも、のろしファームをご愛顧いただきありがとうございます。
のろしファーム２年目の収穫を迎えています。収穫の時期、自然と込み上げる想いは「感謝」です。私たちのお米を食べてくださるお客様はじめ、田んぼを預けてくださる地主様、のろしファームを支援してくださるすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、今年は特に、まもなく収穫を迎える「稲」に感謝の気持ちを伝えたいです。
というのも、今年は、試練の年になりました。７月～８月ここ魚津では記録的な水不足に見舞われました。降水量が平年の約2％で市内を流れる一級河川の早月川が47日間水位が0センチを記録。田んぼの用水も水量が細い状態が続き、一部の田んぼで水不足の状態が続きました。
深刻な水不足が９月に入っても続いていましたが、５日～６日にかけてようやくまとまった雨が降りました。恵みの雨だと喜んでいましたが、今度は観測史上最大の記録的な大雨に見舞われ田んぼの斜面が崩れて収穫間際の稲を襲いました。未だ復旧の目途は立っていません。
春から大切に世話をしてきた稲が収穫間際に天災に見舞われるのは心が痛みますが、ほとんどの田んぼでは、熱波に渇水、大雨を乗り越えた稲が秋風に穂を揺らしています。厳しい気候のせいで、例年より少し軽そうな稲穂になりましたが、私には例年よりたくましく力強い稲に見えます。稲刈りを前に「ここまで育ってくれてありがとう」と感謝、を超えて敬意を以って田んぼを見ています。
このように今年のお米は大変な試練を何度も乗り越えた近年にないものに仕上がっています。一口食べれば明日に湧き上がるパワーを皆さんに与えてくれると確信しています。それでは、今年度の、のろしファームの新米をどうぞお楽しみください。